| 赤ちゃんの出産時の体重が軽いと将来生活習慣病に・・・。 |
出生体重軽いほど多い発症者
生まれた時の体重が2500グラム,未満の「低出生体重児」が増えている。こうした赤ちゃんは成人後に生活習慣病にかかりやすいとの指摘もあるため、厚生労働省は低出生体重児を減らすための妊産婦の食生活指針作成に着手した。
出生体重と生活習慣病との間に関連があるとする説は、1980年代に英サウサンプトン大のデビッド・バーカー教授らが、出生体重が軽いほど発症者が多いというデータを示したのが最初。
ここ数年、栄養が十分に行き渡らないと、尿のろ過装置である腎臓の糸球体が減少したり、血管の内側の細胞に機能低下が起きたりするといった、説を裏付ける報告が相次いでいるという。低栄養状態が出生後にも影響を与える理由は、胎児の体が、外界の食料が不足していると勘避いして、少ない栄養でも生きていけるように体質を順応させてしまうことにあるようだ。バーカー教授は著書で、糖尿病を例に『親の栄養が慢性的に不足している場合は、少ない糖を節約して使えるよう血糖値を高くする。体質が出来上がったら一生そのまま」と解説する。指針作りに携わ東京大の福岡秀興助教授は、国内の妊婦検診では妊娠中毒症などを防ぐために過度の体重増加を抑制する指導はかりが行われ、最低とのくらいの体重増加が必要かという指導がほとんど行われていない点を懸念。「体重抑制や喫煙などで、胎児に栄養が行き渡らなくなる恐れがある。次の世代の健康を守るため、国を挙げての研究支援が必要だと話している。 |
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| オヤジが臭いわけ 善玉菌を育てて 悪玉菌を減らせ(毎日2005.6・27) |
善玉菌を育てて 悪玉菌を減らせ
ヒトの体にはつねに100兆個以上の細菌がすみついており、常在菌という。抗菌ばやりの昨今「菌」と聞いただけで敬遠されがちだが、美と健康を保つためいろいろ役に立っているらしいのだ。その働きについて生物医学研究所(兵庫県淡路市)所長の胃木皐さん(62)とともに考えた。【大森泰貿】
オヤジが臭いわけ
●保湿効果も
「オヤジって何で臭いの」と女子高生2人が電車内でぽやく。「ひょっとしてオレのことでは」と周りの男性陣が左右を見回す。「臭いといえばオヤジ」は、今や世の定説なのか「中高年特有の臭いを『加齢臭』といいますが、40代を過ぎて体臭が強くなるのは男に限りません」と青木さん。
体臭には皮膚にすむ約1兆個の常在菌が深くかかわる。汗や脂肪酸をせっせと食べて分解し、においのもとを作っているのだ。中高年の体臭がキツいのは、老化とともに、餌となる脂肪酸の中にパルミトオレイン酸などが増えるからで、これらが分解されてできるノネナールという不飽和アルデヒドが加齢臭の原因になる。
「じゃ、その常在菌ってヤツを殺せば」と考えると大間違い。
菌にもそれなむの存在理由がある。代表格の表皮ブドウ球菌は皮脂や汗の成分を食べて酸を排出し、肌を弱酸性に保つ。アルカリ性を好む病原菌をブロックしてくれるのだ。皮脂と相まって保湿効果もあり、しっとりツヤツヤの美肌は表皮ブドウ球菌のおかげともいえる。
●怖い有害菌
毎日、薬用せっけんで体をゴシゴシ洗い、抗菌タオルや抗菌下着などの抗菌グッズで包囲攻撃すると、悪玉菌のみならず表皮ブドウ球菌まで殺してしまう。乾燥肌が怖いだけでなく、感想肌が怖いだけでなく菌の世界の勢力図が変わり、院内感染で悪名高い黄色ブドウ球菌やら水虫などの原因になる真菌が増殖しかねない。「有害菌の方が打たれ強い。常在菌を膚待すると皮層の生懸系のバランスが崩れてしまう」と青木さんは説明する。
●ゴシゴシ洗いは禁物
日差しが強くなる季節。紫外線は肌だけでなく常在菌も痛めつける。美肌を守るなら直射日光を避け、風呂も〃カラスの行水"に。入念に洗うのは顔、脇の下、乳首の周辺、へそ、股間、足の指の間などで、あとは汗を流すだけでいい。「ゴシゴシ洗って肌を傷つけ、皮脂の分泌が悪くなると常在菌に悪影響がある。要はバランスを健全に保つことです。善玉菌、悪玉菌といいますが、相対的なもので、無害有益なはずの表皮ブドウ球菌も、高齢者など極端こ抵抗力が落ちている場合は院内感染の原因になったりします」
ところで、加齢臭は男女問わないというなら、なぜオヤジだけが矢面に立たされるのか。青木さんは「男性側にも責任があるかもしれませんねえ」。女性は化粧品や香水で体臭をフォローする。
ノネナーレ以外ににおいの原因になるアルコールやたぱこの常習者も男性が多い。男性が着る背広の繊維は分厚く目が込み、長く着るほどにおいを吸収する。皮膚を清潔にし、下着やシャツ同様、スーツも毎日着替え、コロンでもつけて禁酒禁煙すれぱOKらしい。「そこまでしてられないよ・・・」とのボヤきも聞こえそうだが。
●食物繊維とオリゴ糖
腸には体内で最も多い60〜1OO種類、ほとんどの常在菌がすんでいる。例えば大腸菌だ。海水浴場の検査で数を調べたり、病原性のある0157の影喜でイメージが悪いが、大半は病原性がなく、肉類などを分解して消化を助けてくれる。大腸菌がいなかったら、ステーキなぞ食べられないのだ。
腸内の善玉菌の代表はビフィズス菌で@ブドウ糖を分解して乳酸や酢酸を作り、腸内を酸性にして病原菌の増殖を抑えるA腐敗を抑えるBビタミンB群、ビタミンKを作る−などの長所がある。赤ちゃんの時に多く、年齢とともにどんどん滅。てし笑う。「だから常在菌を育てる『育菌』という発想がとても大事です」と青木さん。
ヨーグルトのビフィズス菌はそのまま腸に定着するわけではなく、乳酸を作って有害菌の繁殖を抑えるなど、腸内の仲間の援護射撃をしつつ結局排せつされる。だからこそ毎日補給する必要がある。ビフィズス菌の大好物はオリゴ糖なので、食物繊維が豊富な野菜で腸内環境を整え、バナナなどオリゴ糖を含む食品を取ればいい。ピロリ菌など有害菌の増殖を抑えるにもビフィズス菌に配慮したい。
●人の気配にも
若い男女がデ-トして、手をつなげば皮膚の表皮ブドウ球菌やアクネ菌、キスをすれば口の中のミュータンス菌が交換される。「それ以上の仲に進んだり一緒に住めば、体内の常在菌も共有されます。恋愛は微生物の交換なんです。少し前までいた他人の気配を感じたりするのは、体から離れた皮目のかけらや常在菌のにおいを無意識に感じるから」(青木さん)
常在菌は目分の体にすむ「身内しであるだけでなく、社会生活を共に送る大切な仲間なのだ。
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| ミネラル上手にとって病気予防(日本経済新聞91.8.24) |
ミネネラルと言えばカルシウム、鉄、ナトリウムが代表的だがそれ以外にもマグネシウムやカリウム、セレンなど、人間にとって重要なものは多い。これらが不足すると心臓病や高血圧、不妊症などを引き起こす恐れもある。あまり知られていない各種のミネラルを取り上げ、その働きや摂取の方法などを紹介しよう。
たんぼく質や脂肪、炭水化物といったエネルギー源を自動車のガソリンにたとえるなら、ミネラルはガソリンを円滑に燃焼させるオイルの役割を果たす。
ガソリンだけではエンジンが焼きついて車が動かなくなるのと同じで、ミネラルが不足すると工ネルギー源が不完全燃焼して、さまざまな障害を引き起⊂す。
人体にとって必須(ひっす)のミネラルは二十三種類。
その中でカルシウムは骨の発育、鉄分は貧血、ナトリウムは高血圧に関係するということはよく知られているが、それ以外のミネラルになると意外と情報が少ない。このうち重要と思われるものをいくつか拾い上げてみると---。
▼マグネシウム 衛生学の権威である京都医学部教授の糸川嘉則氏によると、マグネシウムの推定必要量は1日300mg.。
ところが実際に摂取している量は日本人一人当たり平均250mg.だという。「マグネシウムが不足すると心臓病になる危険性が高まる」と糸川氏は指摘する。マグネシウムは海藻や豆、種実、野菜に多く含まれており、逆に肉や魚、卵などにはあまり含まれていない。つまり、日本の伝統食を食べている分には問題ないが、欧米食に近い食事を取り続けると不足気味になる。
心臓病が米国の死因の一位になっているのもこれを裏付けている。
また、ストレスを受けたり、アルコールをたくさん飲むと、尿中へのマグネシウム排せつ量が増えるので、注意が必要だ。
▼カリウム ナトリウム(食塩)の取りすぎは高血圧の原因になるが、カリウムはその逆だ。カリウムを十分に取っていれば、多少ナトリウムを摂取し過ぎてもそれを尿中に排せつする働きをし、高血圧になるのを防ぐ。カリウムが不足すると、高血圧の危険にさらされるだけでなく、筋力の減退や無気力、食欲不振など、一種の夏バテ症状が起きる。
▼セレン 最近不妊の原因として注目されているのがこれ。順天堂大医学部助教授の千葉百子さんらのグループが不妊とミネラルの関係を調べたところ、精液中のセレンの濃度が高いと精子の数も多いことがわかった。セレンは水銀などの重金属の毒性を消したり、肺がんや乳がんの発症率を抑える作用があることがわかっているが、「生殖機能にも関与している可能性が高い」と千葉さんは推測する。
このほか、亜鉛が欠乏すると皮膚に湿しんができたり、味覚障害が起き、銅が足りなくなると貧血になりやすくなるなど、ほかのミネラルもさまざまな働きをしている。
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| 永久歯の生えない子供急増!!(産経2004.6.11) |
小学校高学年になっても乳歯が抜け落ちず、永久歯が生えてこない子供が急増していることが岐阜大医学部非常勤講師の歯科医師、中里博泰氏(四七)の調査で分かった。
永久歯が足りない子供は千人中一人(0.1%)にも満たないとされているが、中里氏の診察例では、これを大きく上回る約7%の子供に永久歯が欠落している異変が見つかった。
中里氏は、この調査結果を今月21日から長野県松本市で開かれる日本医薬品情報学会で発表し、新たな対策の必要性を訴える。
人間の歯の数は上下三十二本。このうち、最奥の上下四本の親知らずを除き、通常は二十八本とされている。
三歳前後になると、乳歯が上下二十本生え、小学生低学年から高学年までに永久歯に順次生え替わり、奥歯も生えそろう。中学生になると、永久歯列が完成する。
名古屋市で歯科医院を開業する中里氏は、平成四、五年ごろから、永久歯が足りない子供が多いことに気付き、調査を開始した。歯科医院では年間約千二百人の子供が受診しているが、約三年前から永久歯が一、ニ本不足している子供は年平均八十五人(約7%)に達している
なかでも、平成十二年四月に学校の定期検診で歯列異常と診断され診察に来た小学校四年の女児は、乳歯が一本も抜けておらず、レントゲン撮影で本来、生え替わるはずの永久歯六本(上四本と下二本)がなかった。
四本の永久歯が不足していたケースも三人いた。
永久歯の欠落は千人に一人の割合で先天的に起こる形状異変とされているが、中里氏は「7%という数字は、形状異変とは明らかに違い、後天的な変質が起きている」と指摘する。
中里氏は主な原因を除草剤とみている。特に、植物の成長を促す遺伝子を阻害する「グリホサート」という成分を含む除草剤が人体にも悪影響を及ぼしているのではないかと推測する。
農水省によると、グリホサートを含む除草剤は、平成十三年度に国内で生産された除草剤七万五千五百トン中五千四百トンに上る。
今回の調査結果について、長年にわたり小児歯科医療に携わってきた日本歯科大病院の渋井尚武教授は「私も約十年前から永久歯が不足している子供が多くなったと感じていたが、六本というのは多い。
後天的な形状異変が認められる」と指摘したうえで、その原因については「子供の病気には、栄養のバランスのほか、農薬や食品添加物などさまざまな指摘があるが、永久歯の欠落についても可能性がないわけではない」と分析している。
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