貧血? クラっときたらご用心! 血が足りない現代女性~貧血対策のススメ~

大切なのはバランスのとれた食生活+鉄分を積極的に摂ること! これに尽きるでしょう。

貧血はいまや女性の10人に1人といわれるほど身近な病気です。

原因はさまざまですが、赤血球の数が減る事で全身の細胞が酸素欠乏に陥るため、全身にさまざまな症状を引き起こします。あなたが日々感じている頭痛やだるさ、肩こりもこれが原因かもしれません。 またこれらの症状はさらに重い病気の前兆であることも……。たかが貧血、されど貧血。正しい知識を身に付けて、予防・克服していきましょう!


【じわじわと忍び寄る貧血の恐怖】

貧血の中で最も多い鉄欠乏性貧血は、全身に酸素を運搬する赤血球を構成するヘモグロビンの減少が関わっています。

ヘモグロビンは鉄を原料としており、鉄分が不足する事で全身が酸素不足になり、だるさや頭痛などの症状が現れます。

鉄は体内にも蓄えられているため(貯蔵鉄)不足する事ですぐに貧血症状は現れませんが、不足してから補充しづらいのも特徴です。
貧血が急激に起こる事はなく、徐々に進行してきます。

そのため症状もはっきりしたものがなく、なんとなく頭が痛かったり、肩がこったり、疲れやすかったり、顔色が悪いなど、体調の悪さを自分の体質と諦めてしまっている場合もあり、貧血と気づかずに生活している人が多いのが現状です。

貧血は体の酸素欠乏によって起こるものなので、その症状は体全体に及びます。以下に貧血の具体的な症状を示します。自分に当てはまるものはありますか?

○ 疲れやすい ○ だるい ○ めまいがする ○ 動悸や息切れがする
○ 肩こりがある ○ 頭が重い ○ 顔色が悪い
○ 食べ物が飲み込みづらい ○ 口の端が切れる ○ 舌の表面がツルツル ○ 煎餅など硬いものを大量に食べたくなる ○ 酸味がしみる
○ 爪がスプーン状になる ○ 爪が割れやすい ○ 枝毛・抜け毛が増える ○ 肌がカサカサする

思い当たる症状はありましたか?貧血といえばめまいやだるさくらいに考えられがちですが、これだけの症状があるのです。貧血は血液の病気なので、全身を駆けめぐる血液の調子が悪いと体のあちこちに障害が出てもおかしくないのです。

ただしこの症状の出方には個人差があり、貧血でもまったく症状が出ない人もいれば、割合強く症状が出る人もいます。必ずしも症状の強さが病気の重さと比例しているわけではありません。 

ただし、こうした自覚症状はあっても「大した事ではない」と自己診断してしまうのは危険な事です。倦怠感や息切れなどの症状が出る病気はほかにもたくさんあり、命にかかわる重篤な病気を見逃してしまうことにもなります。

これらの症状がある時は一度きちんと病院で調べてもらい、原因を明らかにしておくことが大切です。貧血の検査は簡単に行う事ができ、原因がはっきりしやすいのも貧血の特徴です。

成人女性では無理なダイエットをしている人や、野菜ばかりの偏った食事をしている人、一人暮らしをしている人に貧血が多く見られます。これは朝食を抜いたり、自分好みの偏った食事ばかりすることで、血液を造るのに必要な鉄やタンパク質、ビタミン類などの栄養素が不足してしまうからです。

家庭の主婦の方も家族の食事には気を使っていても、自分一人の昼食では菓子パンや麺類で済ませてしまうことが多く、これを長年続けることで鉄やビタミン類が不足してしまいます。
女性は生理がありますから、貧血になりやすいといえます。


妊娠をすると母体だけでなく胎児にも栄養と酸素を与え続けなければならず、それだけ多くの血液が必要となります。母体は自らの造血機能をフル回転させ、その必要となる血液を造り続けます。しかし鉄の需要が増大するにもかかわらず、妊娠すると「つわり」で食欲がなくなるなど、鉄不足に陥りやすくなります。

その結果、体内に蓄えられていた鉄が底をつき、貧血になってしまうのです。特に妊娠中期以降は、胎児の急速な発育に伴って鉄の需要が増え、妊娠後期の妊婦4人に1人は貧血だというデータもあります。
妊娠中の貧血は、母体にも胎児にも悪い影響を及ぼします。

かつて妊婦の貧血は流産や早産の誘因となったり、分娩時の陣痛が弱くなるなどの問題が指摘されていました。さらに妊婦の貧血によって胎児への鉄の供給が十分にできないと、胎児の発育が遅れ、生まれてきた赤ちゃん自身が貧血になる恐れもあります。

【今日からあなたも鉄美人!】

いずれの原因であっても、まず行わなければならないのは鉄を積極的に摂る事です。その基本となるのは普段の食事であり、鉄を多く含む食物を摂る必要があります。

食事で十分な効果が得られない時には鉄剤を服用して鉄を補給します。食事療法で重要なポイントは、鉄分だけを偏って摂るのではなく、血液の材料となるタンパク質や鉄分の吸収をよくするビタミンCなど、栄養のバランスがとれた食事を心掛けることです。

またこれらの栄養をきちんと消化し効率よく吸収するためにも、急いで食事をしたりせずによく噛んで食べる事が大切です。そうすることで胃酸が十分に分泌され、鉄をはじめとする栄養が効率よく吸収されるのです。また鉄分を多く摂ると腸の働きが弱まり便秘がちになるので、便秘の予防のためにも水分や食物繊維なども摂るように心掛けて下さい。

バランスのよい食生活と同じくらい大切なのが、胃腸の健康管理です。アルコールの飲み過ぎや過食、ストレスなどによって胃腸に負担をかける生活を続けていると、胃腸の働きが低下し、鉄などの栄養素の吸収もうまくいきません。胃腸の健康を維持するためには、暴飲暴食を避けるようにしましょう。

また食事以外の留意点としては、生活が不規則にならないようにし、負担にならない程度の軽い運動や睡眠時間を十分にとることです。鉄欠乏性貧血は、鉄を含むバランスのとれた食事と規則正しい生活習慣を守る事でかなり改善できる、治しやすい症状なのです。

おすすめ商品